大人は理論派???
私は小学校4年生の頃に京都市内から富山県に引っ越したのですが、転校先の小学校ではスキーが必須でした。
親戚が北陸にいるわけでもなく縁がなかったため、クラスでは私一人がスキー初心者でした。
あるとき、父の職場の行事か何かで日帰りスキーに行きました。
そのときに現地で開講していたスキー教室に入ったのですが、私以外の子どもはみんなそこそこ滑ることができたため、先生が自由行動をさせました。
超初心者の私と、同じく初心者の大人2人が残されてレッスンを受けたのですが、先生は大人の2人に延々とコツなど説明しています。
そして大人の2人は少しずつ滑ることができるようになっておられました。
子どもの私は大人達の話について行けず、滑れないままでした。あまりにも説明が長く退屈になってしまい、偶然一緒に来ていた人の姿を見つけてその場を脱走しました。
脱走?!した私は、上手なおじさんに「こけてもいいからとりあえず滑ってみなさい」と言われて安全なところでまずは転びながら滑り、そのあとは滑りながら短い単語ですむ程度のコツをいくつか教えてもらいました。
その頃はもう帰る間際で、おそらく30分もしないうちに滑れるようになったのではないかと思います。方向転換もできるようになって、よろこんで帰ったことをよく覚えています。
生徒さんのレッスンをしていて、子どもと大人では、子どもは理論少なめ、大人はやや多めがよいのかなと思っています。でも、子どもも大人も最終的にはやはり反復練習だと思います。
ちなみに、その後スキーは地元のクラスメイトとほぼ同等に滑ることができるようになりました。
もう20年以上滑っていませんが、多分ゲレンデに行けば今でもそれなりに楽しめるレベルだと思います。
京都にいれば、経験することのなかったであろうスポーツかなと思います。