ファビュラスのお話(メンテナンス編)

クロマチックハーモニカ愛好家の方でしたら、スズキ楽器のファビュラスをいう機種をご存知の方も多いと思います。
クロマチックハーモニカの中では数少ない、10万円超えの機種です。
現在、生徒さんに譲っていただいたものも含めて3台所有している私が、年単位で使用してみて感じたことやメンテナンスの時の注意点を記してみたいと思います。

今回はメンテナンス編。
基本的な構造は他のレバー式クロマチックハーモニカと同じなので、本体が金属ボディで重たいということを除けば基本的には他の機種と同じように考えて大丈夫だと思います。

ただ、私も最初少し驚いたのですが、リードプレートを外して解体すると、リードプレートと本体の間に薄〜くではありますがおそらくスライドオイルと思われるオイルが流布されているので、濡れているように見えると思います。
製造元に確認すると、本体とリードプレートの密着性を高めるためらしいですが、塗っているのは極薄くとのこと。(でも、見た目にはけっこうべったりに見えるので最初は驚きます。)
私個人は、その後の組み立て時にオイルを塗ることはしていませんが、はっきりわかるほど気密性が低くなると言うことはなかったのでそのまま使っています。
(オイルは、塗りすぎるとバルブが剥がれるなどトラブルの元になるので、くれぐれも注意してください!!ちなみに、シリウスなど同社製他機種についてはオイルは塗っていないとのこと。)

それから、ファビュラスにはリードプレートを外して組み立てるときに押さえておくべきポイントがあります。
クロマチックハーモニカの修理をよくされる方は構造を見ればだいたい想像がつくかもしれませんが、スズキ楽器さんから掲載の許可をいただいたので資料を添付しておきます。
ファビュラスをお持ちの方である程度ご自身で修理をされる場合は是非ご確認ください。


拡大表示⇒こちら
※配布もOKとのことなので、プリントアウトしていただいて大丈夫かと思います。

メーカー商品情報⇒こちら
(F-64Cの商品情報ページへのリンクです。ファビュラスには16穴の他に、12穴の丸穴ロングストロークとショートストローク、同じく四角穴ショートストロークの計4種類のラインナップがあります。)

次の機会に、音色や吹き心地についても記したいと思います。ファビュラスはお気に入りの楽器ではありますが、不満がゼロというわけではないので、その辺にも少し触れたいと思います。

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