「回転させる」という選択肢

以前、「ローリングは引くか押すか?!」「続・ローリングは引くか押すか?!」という記事を書きましたが、*ローリングするときに、名の通り「回転する」というイメージを持つという選択肢もあることを付け加えておきたいと思います。

*ローリング:ハーモニカの穴番号の移動の際、ハーモニカを唇の前でカーブさせるように動かすこと。

ローリングの際手首の動きが必要になってくるのですが、私が学んだ身体理論では、手首を回転させるイメージを持って上手くいくタイプの人と、逆に上手くいかなくなるタイプの人がいるようなのです。

ちなみに私は後者のタイプで、手首を積極的に動かそうとしすぎると上手くいきません。どちらかというと、腕の動きでハーモニカをローリングさせるようにし(イメージとして)、自然に手首が柔らかく動く感じのイメージを持った方が、変な力が入らず上手くいきやすいです。
読者のみなさんは、ご自身に合うイメージで動かしていただければと思います。

なお、ローリングの際は必ず楽器自体が左右に移動していることが大切です。よくある事例が、手首だけの動きになってしまい、唇に対してハーモニカの角度だけが変化して横への動きがほとんどない状態になってしまわれる方がときどきいらっしゃいます。
そうなると、唇に対してマウスピースが斜めに当たってしまい、息がまっすぐリードに伝わりません。

とは言え、あまり頭だけで考えすぎるのもよくないと思いますので、参考程度に捉えていただき、リラックスした状態でご自身の身体がいちばん動かしやすいイメージや方法で演奏されるのがよいかと思います。
ご参考までに。

注) レッスンに通われている方は、先生のご指導の下で練習に励んでください。独学の方におかれましても、あくまで参考とし、ご自身にあった方法で練習を進めてくださいますよう、お願いいたします。