「憧れのプレイヤーを真似よう!」は大丈夫?!
ハーモニカに限らずスポーツなどでも言えることですが、憧れのプレイヤーや選手のフォームを真似ることは、必ずよい結果に結びつくのでしょうか?!
ビジュアル面やフレーズを真似ることは、前者についてはそれが本人に似合っているかは別として問題ないと思います。
しかしながら、フォームの癖をそっくりそのまま真似しようとするのは、ちょっと待った!と言いたいです。
なぜなら、人にはそれぞれ、体の動きの特性に違いがあるとのことだからです。
つまり、人によって動かしやすい動き方が違う、最高のパフォーマンスを発揮できる動き方に違いがあるということです。
なので、憧れのプレイヤーが自身と同じ特性でない場合、憧れのプレイヤーにとっては動かしやすい動き方でも、自身にとっては逆であることも十分考えられるのです。
ハーモニカであれば、無理な動かし方をしているため力みが取れず音が硬い、細かいフレーズがいくら練習しても吹けないまま…などといったことになります。
そして、スポーツであればもっと悲惨で、自身の特性に合わない動きを続けることで怪我をし、最悪の場合、志半ばで引退ということも十分あり得ます。
この生まれ持った特性というのは、骨格などによるものなので努力などで変えられるものではないらしいです。
詳しく知りたい方は「4スタンス理論」とウェブで検索してみられると、いろいろ出てくると思います。
ここでは詳しく述べませんが、憧れのプレイヤーの立ち方、ハーモニカの持ち方、動かし方などが、本当に自分にとってベストなのかどうかは自身で判断する必要があるということです。
例えば、クロマチック・ハーモニカをかなり右斜め上に構えるプレイヤーがいると思いますが、水平もしくは水平に近い方が動かしやすいタイプの人もいます。
スライドレバーを押す指の位置についても、指先の方がよい人と少し根元に近い方がよい人といるのです。
これについては、また次の記事で詳しく紹介したいと思います。
もし、憧れのプレイヤーのフォームをそのまま真似ようと思っておられる方がいらしたら、そのプレイヤーとタイプが同じかどうか、ご自身の体に聞いてみられてはいかがでしょうか?
注) レッスンに通われている方は、先生のご指導の下で練習に励んでください。独学の方におかれましても、あくまで参考とし、ご自身にあった方法で練習を進めてくださいますよう、お願いいたします。