クロマチック・ハーモニカは手軽な楽器か?!その4

前回の記事「クロマチック・ハーモニカは手軽な楽器か?!その3」の続きです。
ここまで、手軽であるかも?!の理由として3点あげ、1つずつ私なりに解説をしてきました。

1.持ち運びが楽
2.初心者でも音を出しやすい
3.比較的気軽に買える価格

これまでの内容で、クロマチック・ハーモニカはまぁまぁ手頃な価格で購入できて、中音域に関してはとりあえず音もわりとすぐに鳴ってくれ、持ち運びも楽ということはだいたいおわかりいただけたと思います。
うちには小学生の娘がいるのですが、今のピアノ教室に移ったときにアップライトピアノの購入がほぼ必須で、30万円弱で中古を購入してクレーンで吊って部屋に入れてもらいました。
そうなると容易に辞めることはできないですし、そもそも気軽にはじめるという感じでは全くありません。
それに比べると、クロマチック・ハーモニカはかなり手軽に、気軽にはじめられる楽器だと思います。
しかしながら、手軽にはじめられるが故に諦めるときも簡単に諦めてしまったり、ピアノやギター、サックスなどなど別の楽器と同じように練習に取り組もうという気持ちが少ない状態ではじめられて、結果、楽器が押し入れで眠ったままになってしまうといったことにも陥りやすいのではないかと思っています。

ハーモニカもれっきとした楽器ですので、それなりに練習は必要です。
そして、ここまで触れてきませんでしたが、クロマチック・ハーモニカには他のハーモニカにはない、スライドレバーというものがついており(レバー式)、吹き吸い移動の動作に加えてスライドレバーの操作も必要になってきます。
なので、その点から考えてもある程度練習して慣れることが必要になってきます。その代わりに、この小さなサイズで最大で4オクターブ+2音というたいへん広い音域を演奏することができ、特別な奏法や技術を用いることなくボタン一つで半音階の音も出すことができるのです。

だからと言って、最初から過度な覚悟もってはじめる必要はないと思います。私自身も最初は直感で「いいな!」と思い、今思えば軽い気持ちではじめています。
これからはじめられる方には、一つのことを身につけるのだからそれなりの努力は必要であるということを受け入れつつ、新しいことを身につけるワクワク感も楽しみながら取り組んでいただけたらと思っています。
特に、社会人になると自分自身の成長がはっきり実感できる機会も少なくなっていると思うので、ハーモニカを通じて小さな成長の積み重ねを日々実感し、喜ぶことができる経験というのもすごく貴重です。焦らずご自身のペースで長く付き合っていただけたらと思っています。

このテーマについては今回で終わりです。
主に、クロマチック・ハーモニカのことをご存じない方に向けた内容で記してみました。
まだ書き足りないことがあるのですが、続編の「クロマチック・ハーモニカはこんな人にオススメ!」の方にゆだねたいと思います。
もしよろしければ、またお付き合いください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。