12・14・16穴…

クロマチック・ハーモニカ愛好家のみなさんは、何穴のハーモニカを愛用されているでしょうか?!
私は12穴のファビュラスを愛用中です。スタジオでは12穴のシリウスで、レッスン内容によっては16穴の漆ハーモニカも併用しています。

ときどき、何穴の楽器にしようかと悩まれる方がいらっしゃるのですが、それぞれの良さを超ざっくりまとめるとこんな感じになるでしょうか?!(※あくまで個人の意見です!!)

 16穴・・・超低音域の魅力と、まず音域で悩むことがない安心感!

 12穴・・・操作性とマイクノリの良さはピカイチ!

 14穴・・・12と16穴のいいとこ取り!

16穴は、個人的には左の1,2番あたりは正直ほとんど使わないような気もするのですが、超低音の渋い音色が好きな方には外せない音域なのではないかと思います。
12穴ですと、たまにですがあともうちょっと低い音が欲しいなぁ〜と思うときもあります。
また、カバーが大きくなる分、響きも少し良くなるかもしれません。

私個人は渋い音より透明感のあるクリアな音色が好きなタイプなので(私自身がハスキー系の声なので、たぶん無い物ねだりなんです)、超低音域については切り捨ててもいいかなぁと思って12穴にしています。
また、現在はファビュラスを愛用しているので、16穴を選ぶとかなり重たくなってしまうというのも理由にあります。

12穴にかえてから気づきましたが、16穴に比べてマイクノリはかなりよくなったと思います。
ただこれも、私自身が音色に空間の感じを求めるため高音へのタッチがソフトめなのが原因かもしれず、しっかりめに吹き吸いされるタイプの方ですと、16穴で高音域を吹いてもマイクノリ云々は気にならないかもしれません。
(16穴をお持ちの生徒さんで高音域がマイクに入りにくい方もいらっしゃいますが、マイクワークである程度解消することもできます。)

14穴は、どちらの良さも備えた実用的なタイプなのではないかと思います。
一時期私もシリウスの14穴を使っていたのですが、楽譜通りに吹くときはよかったものの、アドリブのときに端っこがドでないことが何となく受け入れにくくなり、今は生徒さんにお譲りして持っていません。
ドが端っこでなくても気にならない方なら良いのではないかと思います。(ただし、14穴のある機種は限られますが、、)

では、一体何を選べばよいのかという問題ですが、私個人の考えとしては、最初は16穴にするのがお勧めです。
ある程度16穴でしっかりどの音域も正しいピッチで鳴らすことができて、音色の好みや演奏する曲の傾向などが見えてきてから12,14穴も視野に入れて2台目を選べば良いのではないかなと思います。
ただし、これはあくまで私個人の考えですし、お子さんやご高齢の方、障がいをお持ちの方などは重たい楽器がストレスになる場合もあると思うので、その辺も考慮して検討されるのがよいように思います。
また、教室に通っておられる、もしくはこれから入会をお考えの方は、その教室の先生にご確認いただくのがよいと思います。
いかがでしょうか??

注) レッスンに通われている方は、先生のご指導の下で練習に励んでください。独学の方におかれましても、あくまで参考とし、ご自身にあった方法で練習を進めてくださいますよう、お願いいたします。

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