娘のピアノと発表会に思うこと

img_3794昨日、娘(小3)のピアノ教室の発表会がありました。例年はキャパ50人程度の小さな会場なのですが、今年は京都コンサートホール小ホールでの合同発表会に参加することになりました。

娘は小1の時に小学校の体育館でソロ演奏の経験はあるものの、ちゃんとしたコンサートホールでの演奏ははじめて。
いつも以上にしっかり練習するようにと、「(中島)みゆきさんのコンサートのときみたいな会場やで」とかなり盛った話を聞かせてみたりしたものの、直前までミスをしても平気でその日の練習を終えようとしていました。
結局前夜までノーミスで弾くことがほとんどできず、私もナイターテニスを諦めて練習につきっきり。当日も午前中に練習をさせてギリギリ何とか仕上げました。

本番では少しミスがあっても仕方ないし、楽しんで弾いてくれたらまぁいいか…という感じだったのですが、本番では奇跡的?!にノーミスでのびのびと弾いていました。(大人だったらこうもいかなかったのかも?!)
戻ってきた本人曰く、ピアノがすごくよく響いてびっくりした、とのこと。
私も客席で聴いていましたが、おそらく一流メーカのグランドピアノで、会場も音響を考慮して作られていると思うので、6畳一間の防音室でアップライトを弾いている普段とは全く違う状況。娘の演奏が上手くきこえました。
子どもなりにそういう良さを感じてもらえたら、発表会にエントリーした価値は十分あったのではないかと思いました。

発表会を主催する立場でもある私が思うに、発表会の楽しみ方というのはそういうものなのではないかと思っています。
そのために、私たちの場合はプロの演奏家にお願いしてサポートしていただき、音響もなるべくよい状況でのステージを用意するのが務めだと思います。
バックミュージシャンとの演奏を楽しんでいただければと思うし、私自身が出演する立場の場合は第一にそれを楽しみにしています。
(もちろん、人前で演奏するという意識を持って練習をすることや場数を踏むことなど、他にも発表会の意義はいろいろありますが。)

私自身は発表会が全てとは思っていないし、自分のペースでひっそりと長く楽しみたい方にとっても居心地のよい教室でありたいと常に思っています。
でも、発表会を励みにしておられる方も半分くらいはいらっしゃるので、そういう方のご要望にもお答えできるステージを毎年提供していくという責務を改めて感じました。

(来年は会場が変わり、よりライブ感を体感していただくことができるようになると思うので、ご出演を検討中の受講生の方は楽しみにしていてください。近日中に告知させていただきます!)