部分練習と通し練習のバランス
以前にも少し取り上げたかと思いますが、課題曲を練習するとき、メトロノームを使った苦手箇所の集中練習(1,2小節単位、もしくは拍単位)と、同じくメトロノームやカラオケを使って全体を通す練習を、適宜バランスよく行うことが大事だといつも思います。
前者は、通して吹いたときによく引っかかる場所を、できる速さまでぐんと落として、比較的短い単位で行います。
後者は、ある程度通して吹くことのできる速さで、たとえ途中で間違ってもメトロノームの刻む時間やカラオケの流れを死守する気持ちで吹ききることがポイントです。この練習で間違ったときに演奏を止めてしまう癖がつくと、発表会など人前で演奏するときに非常に困りますので注意が必要です。
また、後者の練習でミスがあっても止まらず演奏を続けることが得意な方に、前者の練習をあまりされない方が多いように思います。その場合、いつまでたっても同じところにミスが出ていたり、にごりがあったりする場合が見られるので注意が必要です。
何事も同じかもしれませんが、状況に応じた対応とバランスが大事かと思っています。
また、曲によりますが、実際の速さよりもプラスマイナス10くらいのテンポで吹けるようにしておくことがおすすめです。
ゆっくり吹くのはリズムの練習にもなり、速く吹くのは通して演奏するときに余裕を持って演奏ができるようにするためです。
発表会など生演奏の場合は速さが揺れますので、それに対応できるようにと言う意味もあります。
参考になさってください。
注) レッスンに通われている方は、先生のご指導の下で練習に励んでください。独学の方におかれましても、あくまで参考とし、ご自身にあった方法で練習を進めてくださいますよう、お願いいたします。