ぺろの動作

先日のハーモニカ女子会での話題です。
ハーモニカを咥える直前やフレーズの合間に唇をぺろっとなめる動作がなかなかできない生徒さんは多いよね、と話していました。
「私たちなんて、隙あらば、という感じやね。」と言っておられて、うんうん、とうなずいておりました。

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この悩みをお持ちの初心者の方に心がけていただきたいと私が思うことは、下記の通りです。

・ぺろっと入れるべき箇所に印を付けて、実行する努力をする。
・唇が乾く前になめることを常に心がける(先手必勝)。
・技術的に演奏できる速さよりテンポダウンしてでも、ぺろっと入れることが可能なテンポまで落として練習する。(ぺろの動作込みで吹けてこそ、本当に吹けたと言えると思います。)
・最小限の動きですばやくぺろっとなめる努力、研究をする。(軽く口を閉じて舌をほんの少し出すだけで、唇両面をなめることができます。正しく咥えられていれば、べろ~んと大きな動作でなめる必要はなく、唇の表面と内側のキワのあたりが唾液でぬれれば大丈夫のハズです。)
・穴番号の移動の時に唇のひきつりが起こっていないか鏡で確認する。
・動作自体をしていても効果的に唇をなめることができているか、咥え方が浅い、唇表面の力みすぎなどの原因で唇の乾きが早くなっていたり、ひきつりが起こっていないか確認する。

なお、ひきつりは穴番号の移動のミスや音のにごりを引き起こしやすいので十分注意してください。

私の場合、ぺろの動作は単に唇が乾く前にというだけでなく、フレーズの区切りなど一息入れたいときに、ある程度十分滑る状態であっても入れているように思います。
曲全体として、ヴォーカルや管楽器のブレスのような役割も持たせているように思っています(あくまで、私個人の感覚)。

注) レッスンに通われている方は、先生のご指導の下で練習に励んでください。独学の方におかれましても、あくまで参考とし、ご自身にあった方法で練習を進めてくださいますよう、お願いいたします。


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