IMG_0498先日、FABULUS F-64Cをお持ちの生徒さんがご自身の楽器を持参され、超低音(左側の1~4あたり)を吹き吸いしたとき、音の出始めに一瞬バリバリと異音がして気になるので直して欲しいとおっしゃいました。
HOHNERの16穴でも多少同じ現象が出ますが、それに比べると生徒さんのファビュラスはかなり気になるレベルでした。
スズキ楽器の超低音域のバルブは、2枚構造になっている上側のバルブの丈が短く押さえが弱いため、吹き吸いを切り替えた瞬間に動かないはずの方のバルブが一瞬動いてしまうのではないかと予想しました。
すぐに浜松本社へ電話させていただいたのですが、アプローチ方法(つまり吹き方)と湿度の軽減で回避可能とのことで、短くしている理由は吹き吸いのレスポンスを軽くするためとのことでした。
ただ、生徒さんの場合どうしても回避が難しく本番も近いとのことだったので、現象の出る箇所のみ失礼ながらホーナーのバルブに全て交換したところ、ご本人が演奏されても現象がほぼ出なくなりました。
帰宅してから私が持っているファビュラス16穴を吹いてみたところ、やはり音の出だしにバリバリと気になる音がしました。また、昨日徳永先生のところへ別件で伺った際に先生にも試奏していただきましたが、やはり同じです。
そして、バルブを交換した私の対応は、生徒さんのことを考えると正しかったのではないかとおっしゃってくださいました。 
ちなみに、生徒さんのファビュラスは購入してまだ1ヶ月ほど、私の所持しているものも昨年浜松本社へリペアに出しており、その後超低音についてはほとんどならしていないのでベストの状態になっているはずです。
スズキ楽器さんでは主にタングブロックで吹くことを前提にされているのか、もしくはアプローチ方法が同じパッカーでも違っているのか、またじっくりお聞きしてみたいなぁと思いました。

(ちなみに、ホーナーの64シリーズ等でも気になるレベルでバリバリ鳴ることがときどきみられ、特に2や6番吸いあたりで起こりやすいように思うので、その場合は超低音用のバルブをカットして上下2枚とも同じ長さになるようにしたものに交換すると直ることが多いです。)

※今回の対応で現象は出なくなりましたが、私自身スズキ楽器のハーモニカと付き合いだしてまだ日は浅いです。もしかしたらもっとよい方法があるのかもしれないので、対応を考えておられる方はご自身に合った方法で対応してくださいますようお願いいたします。