出版体裁の譜面を作成する(その2)
昨日の記事の続きです。
(画像は記事とは関係ありませんが、昨日生徒さんからお年賀代わりということでいただいてキレイなので掲載しています。Iさん、ありがとうございました!)
2.細かいところまできっちり作りたい場合:Finale Print Music 2011
最上位版Finaleの廉価版で、譜面作成ソフトとして利用者も多く有名なものではないかと思います。ただし、昨日記したBand in a boxに比べると入力に時間がかかるように思います。私の場合、内容にもよりますが1曲だいたい1時間前後はかかっています。
【長所】
・音数が多くてもきっちり入力できる。
・繰り返し記号、強弱記号、その他各種記号も網羅されており描くことができる。
・ MIDIデータからの取り込みに対応している。(MIDIデータがあれば、音符の入力を省略することも可能。ただし、ものによっては調整の方がたいへんな場合もあるので注意。)
・五線の配置などなど、かなりしっかりと作り込むことができる。
【短所】
・コードの入力が、Band in a boxに比べてやや面倒。また、コードのみ、メロディのみのコピペができないため、2コーラス目のソロを入力するとコードも別途入力する必要がある。
・ 音符の入力が面倒。音符の長さの種類(四分、付点八分、1拍3連などなど)の指定を一つ一つ手動でする必要があるため(入力スタイルによっては必要のない場合もあり)時間がかかる。
・自動演奏機能はメロディに限られる。(譜面作成ソフトにBand in a boxと同等の機能を求めるのは違うと思うので仕方ないですが、、。 )
・同じくらいの内容でもBand in a boxに比べると作成にすごく時間がかかる。
※上記はあくまで私が使っている印象ですので、各バージョンやグレードによって微妙に違ってくる部分もあると思うので、興味のある方は公式サイト等でご確認をお願いします。
音符の入力ですが、このソフトには3種類の入力方法があるようです。
私の場合、音符の長さをテンキー、高さをMIDIキーボードで行うステップ入力という方法で行っています。他にも、マウスを使う入力方法や、リアルタイムでMIDIキーボードを弾くという入力方法もあるようですが、後者は鍵盤の上手な方でも誤差はある程度出てしまうらしく、出版用の譜面を作成するプロの方もステップ入力を使用されているらしいです。
※詳しくは、藤本健さんのブログ「藤本健の“DTMステーション”」に記されています。
該当記事は→こちら。たいへんわかりやすく、興味深い記事です!
以上、私がパソコンで譜面を描くときに使用しているソフトを2つご紹介いたしました。
他にも、Cubase上で譜面を作ることもできますが、今のところ私は使っていません。また、OSやバージョン、グレードによって違ってくる部分もあるかと思うので、購入を検討される場合は公式サイト等にてご確認をお願いいたします。
使用感はあくまで私個人のものですので、あらかじめご了承ください。
少しでも参考にしていただければ幸いです。