面を合わせて吹く
新年、あけましておめでとうございます。
本年も、北村サユリと当ブログを、どうぞよろしくお願い申し上げます。
告知しておりました、オススメ?!練習シリーズを更新したいと思います。
第一弾はメトロノームを使うときの注意点です。
私はメトロノームに合わせられることが全てとは思っていないのですが(どちらかというと、その先にあるものが大事だと思っています)、毎日人と一緒に演奏のできる恵まれた環境にある方は少数派だと思うので、やはりまずはメトロノームにちゃんと合わせられることが大事かと思います。
主に初心者の生徒さんにみられることですが、同じフレーズを繰り返して練習するときに、2回目以降の出だしが、メトロノームの1拍目に合わなくなってしまします。
(電子メトロノームの場合、設定した拍子の1拍目だけが「ピッ」など2拍目以降と音が微妙に違うと思うのですが、その「ピッ」に1拍目が来ないという現象のことです。)
吹いている間、4拍子ならずーっと「1,2,3,4」という時間が流れていると思うのですが、その感覚が薄いようです。
そして、そういった方の中には、曲を吹いたときに拍が短くなったり長くなったりする方がけっこうおられます。
少々面倒ですが、「ピッ」という音が聴こえるまで待ち、必ず面を合わせて練習する癖をつけた方がいいと思います。
これは、以前お世話になったプロミュージシャンの方がおっしゃっていたことでした。今は、その意味がよくわかります。
あと、これも当教室の生徒さんに実際みられたことですが、「ピッ」のときにタイミングよく吹き始めることができず、電子メトロノームに表示される数字(「1,2,3,4」と拍をカウントしてくれます)やカウントのタイミングで光るランプなどを目で追ってタイミングをはかっておられる方がいらっしゃいました。
目からの情報に頼っていては、せっかく面を合わせて吹いていてもいつまで経っても拍の感覚が身につきません。
レッスンの時には、そういう場合は手で液晶を隠させていただくことがあります(意地悪でしょうか、、、)。
普段の練習から、メトロノームの面を合わせて吹く、音でタイミングがわかるまでしつこく聞き続ける、というのを心がけてみられてはいかがでしょうか?
注) レッスンに通われている方は、先生のご指導の下で練習に励んでください。独学の方におかれましても、あくまで参考とし、ご自身にあった方法で練習を進めてくださいますよう、お願いいたします。